tanukinancのブログ

高専、編入、博士課程、阪大基礎工、留学、マレーシア Malaysia

編入後の最初の1か月

高専を卒業し、大阪大学基礎工学部システム科学科機械科学コースに編入学した。最初の1か月の様子を書いてみます。

 

編入会新歓

 入学式後に、大阪大学編入会新入生歓迎会に参加した。同じコースの先輩と知り合えて、いろんなことを教えてもらった。地元が遠いので知り合いゼロからのスタートだったので、こういう集まりがあって本当によかった。 

 

編入生1人だった…

 入学式から2日後くらいに、機械科学コースの先生に個別に呼び出され、単位認定について説明を受けた。このとき呼び出されたのは私だけ。。。つまり、機械科学コースの編入生1人笑笑泣泣(TT)まじかああああああああああ。。。5人受かってたよね。。。1つ上の編入生は6人もいるのに。誰と友達になればいいの???

 まさかという感じでかなり落ち込んだ。それにしても自分以外の合格者が(たぶん)滑り止めで基礎工を受けていたとは驚き。。。知っているかぎりだと2人は東工大と阪大工学部に行ったらしい。すごすぎる!

 

単位認定試験

 さらに追い打ちをかけるように、単位認定試験が授業開始日から行われることを伝えられた。1日1科目で3日間。科目は熱力流体材力。機力は認定試験なしで認定された。(去年は人によっては機力もあって、なかった人は認定されなかったらしい。機力がどういう基準で決めているのかは謎。)認定されるのはそれぞれの科目とその演習科目も認定されるので、1科目につき3単位認定される。だから、けっこう重要。。。

 噂には聞いていたけど、入ってすぐにあるなんて知らなかった。編入試験後から一切勉強してなかったから無理だと思った。落としても留年はしないけど、ただでさえ授業が多いのにもっと大変になる。試験についての説明が木曜にあって、試験は月曜からだったから、金土日でやれることやろうと思って、必死に復習した。

 

 試験時間は90分だけど、熱力と流体は60分もしないうちに解き終わった。材力は計算に時間がかかって時間ぎりぎりくらいまでやった。各科目大問3、4問で、基礎工の期末試験と同じくらいの難易度らしい。編入試験よりは簡単。

 流体は複素ポテンシャルは高専で習ってなくて分からなかったので、その大問は捨てた。編入試験のときに複素ポテンシャルの勉強してれば大丈夫だろうけど、自分はしてなかった。

 

 そんな感じでどの科目も受かっているか不安だったけど、全部合格した。たぶん6割できてれば合格だと思う。

 編入生1人の現実と単位認定試験で絶望的な最初の1週間だった。なんとか合格できてよかった。他にも編入生いたらもっと効率的に試験の対策できたんだろうなと思う。

 入学前までにシラバスとか見て、復習したり、習ってない範囲を自習したりしとくことをおすすめします。「koan シラバス」と検索すれば、阪大のシラバスの検索ページに行けます。

 

単位認定結果・履修状況

 全部で19単位が認定された。認定された単位は以下の通り。

 ・システム科学序説(概論)
 ・情報処理演習
 ・数値計算法演習
 ・コンピュータ基礎演習(プログラミング)
 ・機械力学+演習
 ・材料力学+演習
 ・流体工学+演習
 ・熱工学A(熱力学)+演習
 ・機械構造計画演習(製図)

 機械構造計画演習だけ3年次の科目。他は1、2年の科目。4力を除いて認定された科目は、3年後期の総合演習を受けるために必要な科目。だから本当に最低限の科目しか認定されていないことが分かる。機械コースは毎年こんな感じ。入学前にシラバス提出するけど、高専で取得した科目はほとんど考慮されてないと思う。

 数理コースは機械から転科した人でも上限の30単位もらえたらしい。しかも認定試験なし。合成化学コースは30単位近くもらえたらしい。うらやましい泣

 

 前期の履修科目はこんな感じ。(機械科学コース)(防災特論は春学期(4~5月)の科目。)

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 高専5年次と授業数のギャップがありすぎて最初は大変だったが、だんだん慣れてきた。基礎工は入ってからが大変なんじゃないかと不安だったが、思ってたよりは大丈夫そう。

 英語とかの一般教養科目は全部認定されるから受ける必要がない。内部生も3年からは専門科目だけ。

 いくつか認定されなかった2年次の科目もある。数学A(微分方程式)、コンピュータ基礎(論理回路)、数学B(複素関数論)。せめて数学は認定してほしい泣 まあやるしかない。

 4年次の科目も履修している。宇宙工学、機械加工学、生産工学。この4年次の科目はテストがなく、比較的簡単なレポートだけなので単位が取りやすい。

 3年のうちにこれくらい授業を受けて、順当に単位が取れれば、4年次に授業を取る必要がなく、卒研だけになる。

 見て分かる通り、高専で勉強した科目がけっこうある。機械材料学A(材料工学)、数学A(微分方程式)、コンピュータ基礎(論理回路)、数学B(複素関数論)、制御工学、熱工学B(伝熱工学)、エレクトロニクス(電気工学)、機械工学実験。なので、半分くらいの授業は復習みたいな感じ。もちろん大学の方が深くまでやったりするけど。

 千葉大とかだったら全部認定されたりしてるのかな。

 

編入生の成績

  ここまでみると特に機械コースの編入生は不利なのかなと感じるかもしれないが、編入生の先輩たちは成績がとても良い。コースの専門科目の成績上位10%くらいの人は院試を推薦で受けることができるが、1つ上の編入生の半数以上は推薦をもらえた。ちなみに認定科目は成績に含まれないので、編入生の成績は入学後に履修した科目の成績で決まる。

 私も頑張らないと。。。頑張ろう。

 編入生が良い成績を取れるのは、もちろん先輩が真面目で優秀だったのもあると思う。授業の多くが高専の復習だったりするので理解に時間を要しないことや、多くの内部生は中だるみの期間なのに対して編入生は入学したばかりで勉強に対するエネルギーが高いことも、好成績の理由かなと思う。

 つまり授業(テストの科目数)は多くなるけど、全然やってけないことはないよということで、先輩の活躍に自分も励まされました。

 

まとめ

 機械科学コースの場合は基礎工学部と工学部の違いは全然ないと感じた。

 研究を目的に編入するなら、単位認定試験もあるし授業も多いので3年次は辛抱が必要。

 授業は多いけど半分くらいは復習なので、勉強はそんなに大変ではない。頑張ればサークルやバイトもできる。

 編入生1人になることもある。ドンマイ、頑張ろう!

 私みたいに認定試験で絶望しないように、入学前に4力の復習をしておこう。

 

  B3を通した感想は↓の記事です。

tanukinanc.hatenablog.com