学振特別研究員・海外特別研究員のこれまでの採択率
日本学術振興会(学振)の特別研究員・海外特別研究員の過去の採択率をまとめました。
特別研究員(RPD・PD・DC2・DC1)
採用状況|特別研究員|日本学術振興会からも確認できます。
RPD
申請資格:博士の学位取得者(申請時は見込みでも可)で、所定の期間中に出産・育児のため6週間以上研究活動を中断した者
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 189(24/165)名 60(8/52)名 31.7(33/31)%
2024年度 141(16/125)名 73(9/64)名 51.8(56/50)%
2023年度 152(11/141)名 75(4/71)名 49.3(36/50)%
2022年度 193(21/172)名 69(8/61)名 35.8(38/35)%
2021年度 239(14/225)名 70(1/69)名 29.3(7/30)%
2020年度 288(17/271)名 69(6/63)名 24.0(35/23)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 4名 4名 100%
2024年度 4名 4名 100%
2023年度 9名 9名 100%
2022年度 6名 5名 83%
2021年度 20名 8名 40%
2020年度 35名 7名 20%
PD
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 1,519(1,108/411)名 363(263/100)名 23.9(23/24)%
2024年度 1,489(1,088/401)名 349(249/100)名 23.4(22/24)%
2023年度 1,565(1,139/426)名 358(275/83)名 22.9(24/19)%
2022年度 1,705(1,243/462)名 356(274/82)名 20.9(22/17)%
2021年度 1,800(1,312/488)名 356(274/82)名 19.8(20/16)%
2020年度 1,922(1,389/533)名 363(274/89)名 19.6(19/16)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 0名 0名 -%
2024年度 0名 0名 -%
2023年度 12名 11名 91%
2022年度 37名 0名 0%
2021年度 82名 21名 25%
2020年度 118名 45名 38%
DC2
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 7,444(5,194/2,250)名 1,092(793/299)名 14.7(15/13)%
2024年度 6,367(4,514/1,853)名 1,091(810/281)名 17.1(17/15)%
2023年度 5,860(4,234/1,626)名 1,086(826/260)名 18.5(19/15)%
2022年度 5,833(4,277/1,556)名 1,094(848/246)名 18.8(19/15)%
2021年度 5,728(4,204/1,524)名 1,132(857/275)名 19.8(20/18)%
2020年度 5,654(4,160/1,494)名 1,094(815/279)名 19.3(19/18)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 26名 13名 50%
2024年度 20名 0名 0%
2023年度 10名 8名 80%
2022年度 13名 0名 0%
2021年度 145名 44名 30%
2020年度 144名 8名 5%
DC1
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 4,959(3,653/1,306)名 708(510/198)名 14.3(13/15)%
2024年度 4,591(3,309/1,282)名 694(498/196)名 15.1(15/15)%
2023年度 3,991(2,945/1,046)名 691(517/174)名 17.3(17/16)%
2022年度 3,824(2,868/956)名 707(560/147)名 18.5(19/15)%
2021年度 3,582(2,736/846)名 731(571/160)名 20.4(20/18)%
2020年度 3,711(2,750/961)名 721(555/166)名 19.4(20/17)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 10名 0名 0%
2024年度 13名 0名 0%
2023年度 18名 0名 0%
2022年度 16名 0名 0%
2021年度 158名 36名 22%
2020年度 134名 23名 17%
海外特別研究員-RRA
申請資格:博士の学位取得者(申請時は見込みでも可)で、所定の理由による研究中断等の期間が通算90日以上ある者
申請・採用状況(RRA)|海外特別研究員|日本学術振興会からも確認できます。
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 45(14/31)名 14(3/11)名 31.1(21/35)%
2024年度 34(6/28)名 12(2/10)名 35.3(33/35)%
2023年度 27(4/23)名 7(0/7)名 25.9(0/30)%
2022年度 18(2/16)名 8(1/7)名 44.4(50/43)%
2021年度 42(8/34)名 8(1/7)名 19.0(12/20)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 3名 3名 100%
2024年度 3名 3名 100%
2023年度 3名 1名 33%
2022年度 3名 1名 33%
2021年度 2名 1名 50%
2020年度 2名 2名 100%
海外特別研究員
申請・採用状況|海外特別研究員|日本学術振興会からも確認できます。
採用年度 申請者数(男/女) 採用者数 採用率
2025年度 602(483/119)名 183(151/32)名 30.4(31/26)%
2024年度 587(474/113)名 165(142/23)名 28.1(29/20)%
2023年度 510(405/105)名 135(108/27)名 26.5(26/25)%
2022年度 564(454/110)名 149(127/22)名 26.4(27/20)%
2021年度 759(614/145)名 147(122/25)名 19.4(19/17)%
補欠採用内定者の状況
採用年度 補欠者数 補欠採用内定者数 採用率
2025年度 54名 37名 68%
2024年度 33名 30名 90%
2023年度 50名 34名 68%
2022年度 76名 46名 60%
2021年度 111名 49名 44%
2020年度 41名 18名 43%
感想
博士課程学生向けのフェローシップ等が充実してきた影響か、DC2・DC1の申請者数が増加傾向にありますね。
一方で、採択数は固定なので、採択率が厳しくなってきています。
文部科学省・学振は予算の確保に努めてほしいです。
PD・海外の申請者数はやや減少してきていましたが、DC2・DC1の申請者が増加している状況を見ると、数年後には回復していきそうですね。
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学振特別研究員・海外特別研究員のこれまでの選考結果発表日
日本学術振興会(学振)の特別研究員・海外特別研究員の過去の選考結果発表日をまとめました。
発表日の予想などに役立てていただければ幸いです。
特別研究員(PD・DC2・DC1)
掲示板|特別研究員|日本学術振興会からも確認できます。
選考日程によると、第一次選考結果開示は10月上旬頃まで、第二次選考結果開示は1月上旬頃まで、補欠者採用は2月中旬頃までとの記載があります。
| 採用年度 | 第一次 | 第二次 | 補欠繰上 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2024/9/27 (金) | 12/24 (火) | 2025/2/17 (月) |
| 2024年度 | 2023/9/27 (水) | 12/25 (月) | 2024/2/16 (金) |
| 2023年度 | 2022/9/28 (水) | 12/26 (月) | 2023/2/27 (月) |
| 2022年度 | 2021/9/27 (月) | 12/27 (月) | 2022/2/28 (月) |
| 2021年度 | 2020/9/25 (金) | 12/25 (金) | 2021/2/24 (水) |
特別研究員-RPD
申請資格:博士の学位取得者(申請時は見込みでも可)で、所定の期間中に出産・育児のため6週間以上研究活動を中断した者
掲示板|特別研究員|日本学術振興会からも過去の開示日を確認できます。
選考日程によると、選考結果開示は8月上旬~中旬頃、補欠者採用は2月中旬頃までとの記載があります。
| 採用年度 | 選考結果開示 | 補欠繰上 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 2024/7/24 (水) | 12/24 (火) |
| 2024年度 | 2023/8/9 (水) | 12/25 (月) |
| 2023年度 | 2022/8/10 (水) | 2023/2/27 (月) |
| 2022年度 | 2021/8/20 (金) | 2022/2/28 (月) |
| 2021年度 | 2020/8/7 (金) | 2021/2/24 (水) |
海外特別研究員、海外特別研究員-RRA
掲示板|海外特別研究員|日本学術振興会からも確認できます。
選考日程によると、選考結果開示は10月上旬頃まで、補欠者採用は2月下旬頃までとの記載があります。
| 採用年度 | 選考結果開示 | 第二次(海外) | 補欠繰上(海外) | 補欠繰上(海外RRA) |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2024/9/27 (金) | なし | 2025/2/28 (金) | なし(2/28?) |
| 2024年度 | 2023/9/29 (金) | なし | 2024/2/29 (木) | なし(2/29?) |
| 2023年度 | 2022/9/28 (水) | なし | 2023/2/28 (火) | 3/9 (木) |
| 2022年度 | 2021/8/6 (金) | 12/27 (月) | 2022/2/28 (月) | 3/1 (火) |
| 2021年度 | 2020/9/8 (火) | なし | 2021/2/26 (金) | なし(2/26?) |
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Ubuntu 24.04でのMicrosoft 365(OneDrive)のClient IDの設定
Ubuntu 24.04ではGNOME 46の新機能によって、オンラインアカウントの設定に「Microsoft 365」が追加されました。
この設定を行うことでファイルのアプリ(Nautilus)からOneDriveのファイルにアクセスできるようになります!
個人的にMicrosoft 365のアカウント連携の設定に苦労したので、その対処法をまとめました。
おそらく普通のMicrosoftアカウントだと方法1で簡単に設定できるかもしれません。
私もそうでしたが、おそらく大学など組織のアカウントの場合に、方法1では設定できないため、方法2によって設定することができました。
方法1
- 設定のアプリから「オンラインアカウント」の「Microsoft 365」を選択します。
- Client IDとIssuerの入力画面が出ますが、何も入力せずにサインインをクリックします。
- ブラウザが立ち上がるのでMicrosoftアカウントにサインインし、指示に従っていきます。(途中でエラーが出る場合は方法2へ)
- 最後に設定アプリのMicrosoft 365の画面が表示されれば完了です。
- ファイルのアプリ(Nautilus)にOneDriveが表示されているか確認します。
参考サイト
方法2
私は方法1でダメだったので、以下の手順の設定を試してみたところ、うまくいきました。
まず、Microsoft Graph Applicationの設定をして、Client IDを作成します。
その後、作成したClient IDを使ってUbuntu側でオンラインアカウントの設定をします。
Microsoft Graph Applicationの設定
- Microsoft Entra: にマイクロソフトアカウントでサインイン
- 左のサイドバーの「アプリケーション」をクリック
- 「アプリの登録」をクリック
- 「新規登録」をクリック
- アプリケーションの任意の名前を設定
- 「任意の組織ディレクトリ内のアカウント (任意の Microsoft Entra ID テナント - マルチテナント) と個人用の Microsoft アカウント (Skype、Xbox など)」を選択
- 「登録」をクリック
- 「アプリケーション (クライアント) ID」をコピー
- 「リダイレクト URI を追加する」をクリック
- 「プラットフォームを追加」をクリック
- 「モバイルアプリケーションとデスクトップアプリケーション」をクリック
- 「goa-oauth2://localhost/アプリケーション (クライアント) ID」を入力
- 真ん中のサイドバーの「APIのアクセス許可」をクリック
- 「アクセス許可の追加」をクリック
- 「Microsoft Graph」をクリック
- 「委任されたアクセス許可」をクリック
- 「offline_access files.readwrite files.readwrite.all sites.read.all sites.readwrite.all user.read mail.readwrite contacts.readwrite」を追加
- 「アクセス許可の追加」をクリック
設定アプリ
- 設定のアプリから「オンラインアカウント」の「Microsoft 365」を選択します。
- Client IDに上でコピーした「アプリケーション (クライアント) ID」を貼り付けます。Issuerは何も入力せずに、サインインをクリックします。
- ブラウザが立ち上がるのでMicrosoftアカウントにサインインし、指示に従っていきます。
- 最後に設定アプリのMicrosoft 365の画面が表示されれば完了です。
- ファイルのアプリ(Nautilus)にOneDriveが表示されているか確認します。
参考サイト
論文の検索、翻訳、文献管理、論文作成に役立つwebサイト
学部の卒業研究や大学院では、論文紹介のプレゼンや自らの論文作成をすると思います。
とはいえ、急にやれと言われても大変ですよね...
しかし、世の中には様々な便利なツールがあり、それらを使いこなすことで、効率的な作業ができます!
今回、(主に理工系向けの)論文の検索、翻訳、文献管理、論文作成に役立つ、基本的に無料で使えるwebサイトをまとめました。
アカウント登録時のメールアドレス
紹介するいくつかのツールはアカウント登録が必要です。
教育機関の関係者の無料特典があることもあるので、大学のメールアドレスで登録しましょう。
論文検索
Google Scholar
Googleが提供する論文専用の検索サービスです。
例えば、普通のGoogle検索からだと、論文とは関係ない検索結果も表示されてしまいますが、Google Scholarなら論文のみを表示してくれます。
検索結果の論文の引用数や引用先も簡単にアクセスできます。
自分の研究分野の最新の動向を知りたいときは、1つ有名な論文を検索して、その論文を引用している最近の論文を探せば、その研究がどのように発展しているか確認できます。
また、研究者がユーザー登録していれば、その研究者の論文を一覧できるので、研究室選びなどにも参考になると思います。
翻訳
研究の世界では、英語の論文を出版することで、成果をきちんと全世界に発表したことになるため、最先端の研究の論文は英語です。
論文に慣れるためにも、英文のまま読む訓練をしていくことも大事ですが、初めはなかなか大変だと思います。
そんなときに、次のような翻訳ツールを使ってみるのもありです。(翻訳が必ず正しいとは限らないので、慎重に使いましょう。)
DeepL
よく使われている翻訳ツールです。
pdfなどのファイルごと翻訳できる機能もあります。
Shaper
pdfからコピペすると、変なところで改行が入り、その結果、翻訳もうまくいかないことがあります。
そんなときに、Shaperを通すと、改行を取り除いてくれます。
DeepLとの連携もされているので、Shaperを通した文章をワンクリックでDeepLで翻訳させることもできます。
文献管理
Mendeley
参考文献や読みたい論文をMendeleyで管理することで、論文作成時の参考文献の整理などが簡単になります。
Mendeley上にpdfファイルもアップロードできるので、アップロードしておけば、家など論文へのアクセスができない場所でも論文を読めるようになり便利です。
LaTeXで論文を作成する場合は、Mendeleyからbibファイル用の情報をワンクリックで生成できるので便利です。
Google ChromeのMendeley Web Importerの拡張機能を導入すると、Mendeleyへの論文の取り込みが簡単にできます。(取り込み情報が間違っていることもあるので、その都度、登録された情報が正しいか確認することをおすすめします。)
論文の作成
LaTeXでの原稿作成
論文作成には、様々な点でLaTeXが便利です。
- 章節、図、表、参考文献の番号の自動割り振りやリンクの埋め込みなど
- 数式の編集しやすさ、きれいさ
など、他にも様々な利点があります。
多くの投稿論文の雑誌では、LaTeXのテンプレートが用意されています。
自分のパソコンにLaTeXの環境構築をすることはなかなか難しいと思いますが、環境構築がいらずに、オンライン上で簡単にLaTeXが使えるツールがあります。
Overleaf
オンライン上でLaTeXが編集できるツールです。
共著者と共有することで、共著者に編集してもらうこともできます。
英文校正
学位論文や国内学会の原稿でも、アブストラクトなどは英語で指定されていることがあると思います。
文法などを気にしすぎると、なかなか書き進められませんよね。
そこで、次のような、スペルや文法の校正、用語の選択に役立つツールを使いながら作業することで、自信を持って英文を作成できると思います。
Grammarly
スペルや文法のミスを指摘してくれるツールです。
Google ChromeのGrammarlyの拡張機能を入れると、他のサイトでも使うことができます。
無料プランでも、基本的なミスの確認には使えます。
有料プランでは、より分かりやすい文章への変更の提案などもしてくれます。
投稿論文の作成などで有料プランを使うときは、研究費が使えるので、研究費から支出してもらうように教員にお願いしてみるといいと思います。
Hyper Collocation
過去に(arXivに)投稿された論文の中で、検索したワードがどれだけ使われているかを調べてくれるツールです。
例えば、似ている用語が複数あるときに、学術的にどの用語が一般的に用いられているかが分かります。
投稿論文の学術雑誌の選定
論文の投稿先の学術雑誌の候補を比較するときに役立つツールです。
ただし、これらのツールが全てではないので、参考文献がどの雑誌であるか、雑誌でどのような論文が出版されているか、編集委員は誰であるかなど、よく確認する必要があります。
Scopus
https://www.scopus.com/sources.uri
エルゼビアが運営する学術雑誌記事の書誌データベースです。
Scopusに採録されていて、雑誌の評価指標(CiteScore)もある程度あれば、悪質な雑誌(ハゲタカジャーナル)である可能性は低いです。
ただし、評価指標が過大評価、過小評価されていることもあったり、新しく創刊された雑誌が採録されていなかったりすることもあります。
SciRev
雑誌ごとに過去に投稿した人が口コミを書けるサイトで、査読者数や査読プロセスにかかった時間などを確認できます。
投稿から出版までのプロセスやスケジュールを確認でき、自分の研究や予定に合う雑誌かどうかをおおよそ確認できると思います。
しかし、出版論文数がとても多い雑誌以外は口コミが少ない印象なので、雑誌によっては参考にならないかもしれません。
自分が投稿した論文について口コミを書いておくと、後世の人が喜ぶかもしれません。
25歳で博士を取れる!? 阪大基礎工 機械科学コースのスプリンタープログラム
久しぶりの気まぐれの更新です。
大阪大学基礎工学部(大学院基礎工学研究科)の機械科学コース(機能創成専攻)にはSprinter Program(スプリンタープログラム)という博士前期(修士)課程+博士後期(博士)課程の5年を最短3年に短縮して、博士号を早期に取得できる制度があります!
実際に私もその制度を利用している最中なので、制度の概要と自分の感想を書いてみました。
スプリンタープログラムとは
日本で博士号を取ろうと思ったら、大学院で修士課程(2年)と博士課程(3年)で5年過ごすのが一般的です。つまり、22歳で学部を卒業した場合、順調に進んだとして博士号を取得する年齢は27歳になります。
基礎工学研究科機能創成専攻では、大学院の5年を最短3年に短縮して早期に博士号を取得できるスプリンタープログラムという制度があります。つまり、最短の3年で修了できた場合、25歳で博士号を取れることになります。
モデルプランとしては、修士を1年、博士を2年に短縮するという感じです。後述にありますが、どれくらい短縮するかしないかは割と柔軟で、自分と指導教員と相談して決められます。
短縮が保障されている訳ではありません。特に博士課程の修了には研究の実績(学術雑誌への投稿論文を数本)が必要なことには変わりありません。例えば、博士課程を2年過ごしたとしても、実績がなにもなければ、博士の学位論文の審査が不合格となります。
概念
ややこしいですが、スプリンタープログラムという明確なコースがある訳ではないです。
修了要件は普通と同じなので、早めに単位を取って修了する権利みたいなものです。
例えば、修士課程の座学の授業の単位は1年で取りきることは難しくありませんが、研究室内で行う科目であるゼミナールや研究は、通常は各学期に1つずつ履修することになっていて、1学期に2個以上取ることは特別な理由がない限りできません。
それをスプリンタープログラムなら許可してもらえるという感じです。
出願
大学院に入ることが前提の制度なので、大学院試験に合格後にスプリンタープログラムに出願できるようになります。
だいたい学部4年の後期に出願しますが、修士1年に入ってから出願した人もいるという話も聞いたことがあります。明確な締め切りはないです。
手順としては、指導教員を通じて出願します。
まずは教員に相談して出願の許可をもらい、教員から出願書類をもらいます。研究内容や出願理由を書いて、教員に提出します。
(おそらく教授会で)書類審査が行われ、合格したら合格通知書が教員から渡されます。この審査で落ちたという話は聞いたことがないです。
出願資格は博士課程への進学意思があるかだけと思われます。指導教員に認められるくらい天才でなくても、研究への熱意が伝わっていれば、指導教員は許可してくれると思います。
私も出願前はものすごくハードルが高いものと感じていましたが、今思えばそうでもないと感じます。
修士号も途中で取れる
スプリンタープログラムの場合、修士号を途中で確実に取れます。というか取らないと博士課程に進めないので。
どれくらい短縮したいかに依りますが、一般的には、修士課程を1年に短縮するので、1年で修士の単位を取りきる必要があります。
研究室内で行うゼミナールや研究という科目は、通常は各学期に1回ずつ発表したりレポートを提出したりしますが、スプリンタープログラムの場合は各学期に2回ずつすることになります。もちろん同じものをコピペで2個提出するのはダメなので、指導教員と相談して、課題を2つに分割してレポートを作成するなどします。
大阪大学の飛び級制度との違い
ところで、大阪大学には学部3年次に大学院入試を受けて学部4年を経ずに大学院に入る、飛び級制度があります(私はその利用者を見たことがないですが)。その場合は学部を退学扱いになるため、学士の学位を取得できません。
なので、「機械科学コース」かつ「博士進学を考えている」かつ「学位の早期取得」をしたい場合は、スプリンタープログラムの方が、途中で学位もきちんととりながら短縮もできるのでおすすめです。
ちなみに、理論上は、学部から大学院の飛び級とスプリンタープログラムを両取りしたら、最短で24歳で博士号を取得できる訳です(よっぽどせっかちな天才でないと、やろうとも思わないわけですが)。
博士課程の入学試験も普通に受ける
スプリンタープログラムだからといって、博士課程入学まで確約はされていないので、普通に博士課程の入学試験も受けます。
4月入学の場合、試験は1月あたりで、ちょうど修論で忙しい時期となります。
修論の概要などの書類提出と、教授陣の前でこれまでの研究や今後の研究計画についてプレゼンを行います。よっぽどまずいことをしなければ落ちないので、しっかり準備をして夢を語ればOKです。
短縮しなくてもOK
スプリンタープログラムは短縮する権利のようなものなので、短縮しなくても問題ありません。
残念なことに日本では博士課程の学生の給与が保障されていないため、早く博士を取って早く就職できるという経済的な理由が、スプリンタープログラムを選ぶ主な理由かなと思います。
研究奨励金や奨学金が取れなかった時の保険としてスプリンタープログラムにとりあえず入っておくのもありで、実際に生活費が確保できたら短縮せずに正規の年数で修了を目指すという人も聞いたことがあります。
一方で、短縮したくても短縮できない可能性もあります。前述のように、博士課程の修了には研究の実績(学術雑誌への投稿論文を数本)が必要なので、それを満たせなければ早期修了はできません。
体験談(現在進行中)
出願時期
私の場合は、学部4年の10月くらいに博士進学とスプリンタープログラムに興味があることを指導教員に相談し、出願書類をもらいました。
それからしばらく考えて、12月くらいに出願書類を提出し、数週間後に合格通知書をもらった気がします。
出願した理由
一つは、経済的な理由です。近年は博士課程の学生への支援が増えてきましたが、残念ながら、絶対に採用されるという保障はないので、博士号も取りたいけど早く就職したいという思いがありました。
もう一つは、変な経歴がほしいというただの興味です。今までも、高専、留学、休学、留年、編入、といった道を辿ってきたため、ここまで来たら、珍しい経歴コレクターを極めるのも面白いかなと思いました!
学部学生の大学院科目履修制度
基礎工学部には「学部学生の大学院科目履修制度」があり、これを使うと学部のうちに修士課程で必要な座学の単位を半分くらいとることができます。
これを使ったおかげで、修士課程に入ってから研究により力を注ぐことができて、短縮が少し楽になりました。
履修制度については、編入体験 B3を通して思ったこと - tanukinancのブログ の記事で少し触れています。
現実的にどのくらい短縮できるか
修士課程を1年に短縮するのは、人より忙しくなるのは確かですが、頑張れば割とできると思います。
修士論文は、学術雑誌への投稿論文とまではいかなくても、学会発表できるくらいの結果があれば修了できるので、学部4年からある程度頑張っていれば大丈夫だと思います。
一方で、博士課程を短縮するのは容易でなさそうです。
前述のように、博士課程の修了には研究の実績(学術雑誌への投稿論文を数本)が必要なので、短い期間でそれを満たすのは難しいです。
なので、スプリンタープログラムでも修士課程だけ短縮して博士課程は3年とする人が実際には多いように感じます。
修士課程と博士課程を合わせて3年で修了した実例もあるそうですが、かなり珍しいそうで、ミラクル3年とも呼ばれているとか。
メリット
やはり経済的なメリットが大きいように感じます。
「学費1年分を浮かせる」+「早く就職して稼げる」ことを考えると、1年の短縮だけでも、奨学金数年分くらいの経済的な価値があるのではないかと思います。
あとは、民間企業に新卒で就職する場合には、優秀さのアピールポイントになったり、早く入ってくれるという意味で歓迎されたりしそうな気がします。
デメリット
アカデミックの面ではデメリットとなることもあります。
博士課程に進む場合、倍率が少し高い学振という研究奨励金をもらえる制度に申請することになると思います。修士課程を短縮して学振を申請する場合、研究経験が1年長い人たちと競争することになるため、研究実績の面で多少不利となるかもしれません。ただし、実績がすべてではないので、諦めないで申請することが大切だと思います。
博士号取得後にアカデミックに残る場合も、大学や研究所の公募に応募する訳ですが、研究実績が多い方が採用されやすいと思われます。
また、大学院生特有の自由な研究にかける時間が短くなることもデメリットです。企業や大学に就職した後には、契約があるため、所属先の意向に沿う必要があるため、自分のやりたい研究ができるとは限らないと思います。一方で、大学院では、指導教員がいますが、多少は自分のやりたい方向に修正することや新しいテーマを提案することは十分に可能です。早期修了はそんな貴重な時間を減らしてしまう可能性があります。
自分の感想
おすすめ
紹介したように、短縮してもしなくてもいい、短縮が確約されている訳ではないため、スプリンタープログラムはあってないようなものですが、プログラムに入ることで早くから早期修了を見据えて研究を計画できたのが個人的にはよかったと思います。
聞いた感じだと、スプリンタープログラムに入る人は学年に数人(そもそも博士課程に進学する人自体が少ないのでその中ではまあまあの割合)いてそんなに珍しくはないので、とりあえずプログラムに入ること自体のハードルはそんなに高くないです。
ある意味、日本独特の研究室のシステムだからこそできる早期修了なのかなと思います。
ある国に留学して研究室を見たのですが、そこでは修士論文の研究が1学期だけで行われていました。つまり、修士2年の後期から研究を始める感じです。
さらに大半の博士課程の学生は修士課程とは別の研究室から来たりしているため、実質は博士課程に入ってから本格的な研究が始まるという感じで、もちろん3年で修了できる訳がなく、4~5年かけて博士号を取るのが普通でした。それでも、博士課程が仕事として認められていて、それなりの給与が保障されていました。
一方、日本では、学部4年から研究を始め、修士もがっつり研究します。修士課程でこんなに研究レベルが高い国はあまりないのではないかと思います(プラス1~2年続ければ投稿論文も出せて博士が取れるのに、多くが就職してしまうのはもったいない...)。
それを考えると、そこそこ頑張っている日本の大学院生なら十分早期修了できる可能性はあるし、投稿論文数本分の研究実績を出せるなら、学位を早期取得できるというのは合理的な気がします。
日本の研究室のシステムの是非はともかく、今はそれに乗っかってどんどん早期修了するのもありなのではと思います。
話は変わりますが、システム科学科では学部2年次に機械・知能・生物のコース選びをするのですが、毎年優秀な学生が知能に流出しています... 知能がなぜか圧倒的に人気な現状はどうにかならないものかと思いますが、それはさておき、機械ではこんな柔軟なこともできて、知能に自信を持って進むくらい優秀なら、スプリンタープログラムの制度を十分に活用できる素質はあるよ!ということが高校生や学部1年生の誰かに伝われば幸いです。
本来あるべき博士課程は...
個人的には、スプリンタープログラムに後押しされて博士課程に進み、今は博士課程に進んでよかったと感じているため、この制度に感謝しています。
一方で、全ての専攻や大学でこの制度がある訳ではなく、自分もこれがなければ博士進学していたか分かりません。
個人的には、この制度が広がってほしいというよりも、根本的に、経済的・将来的な不安を感じずにもっと気軽に就活や博士進学ができ、博士課程に4~5年かけてでもじっくり研究ができるような世の中になればいいなと思います。
編入体験 B3を通して思ったこと
B3(学部3年)を無事に終えることができました。ということで、この続きを書いていこうと思います。
後期の授業
後期の授業はこんな感じでした。

前期と比べると後期は楽だった。月水は午前または午後だけだし、総合演習は4週に1回は予備日で休みになるので、余裕はあった。
2年生の科目は、数学C(フーリエ解析)、設計工学、解析力学だった。解析力学は必修ではないが履修した。他は3年生の科目。総合演習は、自分たちでプログラムを作って結果を整理するなど、より自主性が求められる工学実験みたいな感じだった。
高専で習った科目は、数学C、設計工学だったので、前期よりは新しく習った授業が多かった。計測工学は高専でも習ったが、計測機器のことよりも、統計とか相関とかについて重点的にやっていたので、内容が全然違った。
夏休みの間に大学の短期留学プログラムに参加して、専門科目として換算できる単位を2単位(1科目分)もらえたので、それを含めると卒業に必要な単位数より3単位(1科目と半分)多く取ったことになる。
授業・レポートの忙しさ
"大学は授業スピードが高専の3倍以上"とか聞いたことがあって、めっちゃ大変なんじゃないかと思っていたけど、実際はそんなに大変という訳ではなかった。
確かに高専で通年でやる科目を半期でやっていたりするので、スピードは速いと思うが、その分内容を絞っているので、ノートを取れない程の速さではないし、授業についていけないこともない。そして授業でやっていない内容はテストに出ないので、テストが大変となることもない。
高専と大学の授業違いで言えば、高専は"公式を使って計算すること"をやっていたが、大学は"どのように公式を導出するか"など理論の理解に重点を置いている感じがした。研究をしていくためには、やはり後者の視点で考えていくことが重要だと思うので、高専で習った科目を再び大学で履修したが新しく学ぶことはあった。
レポートはそんなに多くなかった。高専4年の工学実験があった時は通年で24テーマあって毎週10ページ以上のレポートを書いていて大変だった記憶がある。それに比べて、B3前期の工学実験は6テーマしかなく、1テーマを2週かけてやる感じだったので、毎週レポートに追われることはなかった。ただし、1つ1つのレポートは高専のときより難しく大変だった。B3後期の総合演習も工学実験に似ていたが、3テーマあって1テーマを3週かけてやっていた。
座学の授業のレポートはそんなにでなかった。出たとしても例題を解くみたいな易しいレポートが多かった。出席取らないレポートなしのテスト1発勝負の科目(特に必修でない科目)も結構あった。
テスト
"阪大は単位が地中に埋まってる(大阪湾に沈んでいる)"なんて言われているから、定期テストが編入試験くらい難しいんじゃないかなんて思っていたが、そんなことはなかった。そんなに難しかったらみんな落単してしまう笑 一般教養科目は知らないけど、専門科目については普通に授業受けてれば単位は取れる。
テストは過去問で対策すればだいたいはOK。高専みたいに100点の人続出みたいな簡単なテストはないけど、めちゃくちゃ難しい訳ではない。ただし、持ち込み可の科目はあんまりないので、早めにテスト勉強始めた方が良い。
成績
大阪大学はGPAで成績がつけられるが、S 4.0(90点以上)、A 3.0(80点以上)、B 2.0(70点以上)、C 1.0(60点以上)、F 0.0(60点未満)という基準になっている。
よく分からないのが成績のつけ方で、高専のようにテスト〇割、レポート〇割...というようにシラバスに明記されていないし、口頭でも説明されない。また、平均点が30点くらいの難しいテストでも、だいたいの人が合格していたり、90点取れてなくてもSもらえたりすることもあるので、テストの点がそのまま成績にならず、相対評価で成績をつけている科目もあると思う。
大学では基本的にテストは返却されない。なので、成績のつけ方は本当にブラックボックス。
編入生が良い成績取れる理由
"編入生は優秀だから、心配しなくて大丈夫"みたいなことを編入した先輩とかによく聞いたことがあった。編入前はその人たちがたまたま天才だったからとか思っていたけど、編入後はなんで良い成績が取れるのかが分かった気がする。
1つ目の理由は、内部生の勉強に対するモチベーションがあまり高くないことだと思う。教室も前の方の席は空いてるし、出席取らない授業の出席率は低い。サークルとかバイトを頑張っている人もいるし、大学に合格するのが目標だったから、大学では最低限の単位取れればいいやみたいな人も結構いる。自分のコースだと成績上位10%は大学院への推薦(院パスと呼ばれている)をもらえるが、それを目指す人はあんまりいない印象がある。それに比べ編入生は、きっとやりたい研究があって入ってくるから、勉強するモチベーションがある。(そして、自分みたいにサークルやってないと勉強以外やることがない泣)
2つ目の理由は、基礎科目の理解だと思う。高専で通年でやる科目も大学では半期科目となる。例えば機械の4力も大学では半期でやっているので、詰め込みみたいになってしまうので理解が追い付かないのかもしれない。(※さすがに半期では無理があるということで、2020年度から4力は全てABに分かれることになるらしい。Bは必修ではないので編入生は受けなくていいかも。)高専では時間をかけてやるし、さらに編入試験でも勉強するので、理解が深まっていると思う。基礎科目の理解は他の科目にも利いてくるので、授業についていきやすくなると思う。
3つ目は自分のいるコース限定の話だが、システム科学科は知能・機械・生物の3コースに2年生になってから分かれるらしい。優秀な人は知能に行くらしいので、機械科学コースで成績上位に入るのは比較的容易なのかなと思う。機械の編入生の先輩方も大半は院パスを取れたらしい。
学部学生の大学院科目履修制度
最後におまけの情報。2020年度から始まる制度で、学部生(B4)のうちから大学院科目を履修することができるようになるらしい。もちろん、B4の段階では大学院の入学料や授業料は払う必要はない。ただし、次の条件がある。
- 1~3年次の必修科目を全て修得し、特別研究(卒研)の履修条件の単位数を修得していること。
- 履修希望者は3年次終了時の成績をもとに選考が行われる。どれくらいの成績の人までが履修できるかは明記されていない。
- 履修科目の制限は、10単位以下。また、学部・大学院共通科目と必修科目は履修できない。
10単位というのは5科目分で、4年次に卒研しかない人は、前後期それぞれ2、3科目取るのは時間的に余裕だと思う。大学院科目を履修することで、卒研に活かせることがメリットだと思う。
機能創成専攻(大学院の機械科学コース)の修了条件は30単位で、そのうち研究関係(必修科目)の単位は12単位なので、実質授業として取る必要があるのは18単位。学部のうちに最大10単位を修得すれば、大学院に入った後あまり授業を取る必要がない。
ということで、これに関しては未知のところも多いけど、3年で良い成績を取るためのモチベーションにもなると思う。
まとめ
編入当初は単位認定少ないし、単位認定試験あるし、自分のコースは編入生に不利なんじゃないかなんて悲観していたが、一年を通してみてそんなにきつくは感じなかった。自分のコースは院パスも取りやすいので、多少不利なこともなんとか耐えられると思う。(もちろん単位認定は増やしてほしいが笑)
特に前期は高専で履修した授業と結構被っていたので、専攻科から大学院目指した方が有意義だったんじゃないかと思ったりもした。しかし、大学に入って院パスを取れれば、院試の手間が省けるし、学部・修士で同じ研究ができると考えれば、全然悲観することないと今では思う。
勉強が大変すぎるという訳でもないので、サークルやバイトも十分できる。自分は英会話サークルに1回だけで終わったが、サークルに入れば、阪大にはせっかく色んな学部があるので色んな人と交流できると思う。他人事だけど笑
自分は編入後の大変さとかをあまり考えずに志望大学を決めたので、一番はやりたい研究とか直感で決めたらいいと思う。編入してみないと分からないことも結構あるし、人それぞれ感じ方も違うので、これが全てと思わずに読んでもらえればと思います。
編入後の最初の1か月
高専を卒業し、大阪大学基礎工学部システム科学科機械科学コースに編入学した。最初の1か月の様子を書いてみます。
編入会新歓
入学式後に、大阪大学編入会の新入生歓迎会に参加した。同じコースの先輩と知り合えて、いろんなことを教えてもらった。地元が遠いので知り合いゼロからのスタートだったので、こういう集まりがあって本当によかった。
編入生1人だった…
入学式から2日後くらいに、機械科学コースの先生に個別に呼び出され、単位認定について説明を受けた。このとき呼び出されたのは私だけ。。。つまり、機械科学コースの編入生1人笑笑泣泣(TT)まじかああああああああああ。。。5人受かってたよね。。。1つ上の編入生は6人もいるのに。誰と友達になればいいの???
まさかという感じでかなり落ち込んだ。それにしても自分以外の合格者が(たぶん)滑り止めで基礎工を受けていたとは驚き。。。知っているかぎりだと2人は東工大と阪大工学部に行ったらしい。すごすぎる!
単位認定試験
さらに追い打ちをかけるように、単位認定試験が授業開始日から行われることを伝えられた。1日1科目で3日間。科目は熱力、流体、材力。機力は認定試験なしで認定された。(去年は人によっては機力もあって、なかった人は認定されなかったらしい。機力がどういう基準で決めているのかは謎。)認定されるのはそれぞれの科目とその演習科目も認定されるので、1科目につき3単位認定される。だから、けっこう重要。。。
噂には聞いていたけど、入ってすぐにあるなんて知らなかった。編入試験後から一切勉強してなかったから無理だと思った。落としても留年はしないけど、ただでさえ授業が多いのにもっと大変になる。試験についての説明が木曜にあって、試験は月曜からだったから、金土日でやれることやろうと思って、必死に復習した。
試験時間は90分だけど、熱力と流体は60分もしないうちに解き終わった。材力は計算に時間がかかって時間ぎりぎりくらいまでやった。各科目大問3、4問で、基礎工の期末試験と同じくらいの難易度らしい。編入試験よりは簡単。
流体は複素ポテンシャルは高専で習ってなくて分からなかったので、その大問は捨てた。編入試験のときに複素ポテンシャルの勉強してれば大丈夫だろうけど、自分はしてなかった。
そんな感じでどの科目も受かっているか不安だったけど、全部合格した。たぶん6割できてれば合格だと思う。
編入生1人の現実と単位認定試験で絶望的な最初の1週間だった。なんとか合格できてよかった。他にも編入生いたらもっと効率的に試験の対策できたんだろうなと思う。
入学前までにシラバスとか見て、復習したり、習ってない範囲を自習したりしとくことをおすすめします。「koan シラバス」と検索すれば、阪大のシラバスの検索ページに行けます。
単位認定結果・履修状況
全部で19単位が認定された。認定された単位は以下の通り。
・システム科学序説(概論)
・情報処理演習
・数値計算法演習
・コンピュータ基礎演習(プログラミング)
・機械力学+演習
・材料力学+演習
・流体工学+演習
・熱工学A(熱力学)+演習
・機械構造計画演習(製図)
機械構造計画演習だけ3年次の科目。他は1、2年の科目。4力を除いて認定された科目は、3年後期の総合演習を受けるために必要な科目。だから本当に最低限の科目しか認定されていないことが分かる。機械コースは毎年こんな感じ。入学前にシラバス提出するけど、高専で取得した科目はほとんど考慮されてないと思う。
数理コースは機械から転科した人でも上限の30単位もらえたらしい。しかも認定試験なし。合成化学コースは30単位近くもらえたらしい。うらやましい泣
前期の履修科目はこんな感じ。(機械科学コース)(防災特論は春学期(4~5月)の科目。)

高専5年次と授業数のギャップがありすぎて最初は大変だったが、だんだん慣れてきた。基礎工は入ってからが大変なんじゃないかと不安だったが、思ってたよりは大丈夫そう。
英語とかの一般教養科目は全部認定されるから受ける必要がない。内部生も3年からは専門科目だけ。
いくつか認定されなかった2年次の科目もある。数学A(微分方程式)、コンピュータ基礎(論理回路)、数学B(複素関数論)。せめて数学は認定してほしい泣 まあやるしかない。
4年次の科目も履修している。宇宙工学、機械加工学、生産工学。この4年次の科目はテストがなく、比較的簡単なレポートだけなので単位が取りやすい。
3年のうちにこれくらい授業を受けて、順当に単位が取れれば、4年次に授業を取る必要がなく、卒研だけになる。
見て分かる通り、高専で勉強した科目がけっこうある。機械材料学A(材料工学)、数学A(微分方程式)、コンピュータ基礎(論理回路)、数学B(複素関数論)、制御工学、熱工学B(伝熱工学)、エレクトロニクス(電気工学)、機械工学実験。なので、半分くらいの授業は復習みたいな感じ。もちろん大学の方が深くまでやったりするけど。
千葉大とかだったら全部認定されたりしてるのかな。
編入生の成績
ここまでみると特に機械コースの編入生は不利なのかなと感じるかもしれないが、編入生の先輩たちは成績がとても良い。コースの専門科目の成績上位10%くらいの人は院試を推薦で受けることができるが、1つ上の編入生の半数以上は推薦をもらえた。ちなみに認定科目は成績に含まれないので、編入生の成績は入学後に履修した科目の成績で決まる。
私も頑張らないと。。。頑張ろう。
編入生が良い成績を取れるのは、もちろん先輩が真面目で優秀だったのもあると思う。授業の多くが高専の復習だったりするので理解に時間を要しないことや、多くの内部生は中だるみの期間なのに対して編入生は入学したばかりで勉強に対するエネルギーが高いことも、好成績の理由かなと思う。
つまり授業(テストの科目数)は多くなるけど、全然やってけないことはないよということで、先輩の活躍に自分も励まされました。
まとめ
機械科学コースの場合は基礎工学部と工学部の違いは全然ないと感じた。
研究を目的に編入するなら、単位認定試験もあるし授業も多いので3年次は辛抱が必要。
授業は多いけど半分くらいは復習なので、勉強はそんなに大変ではない。頑張ればサークルやバイトもできる。
編入生1人になることもある。ドンマイ、頑張ろう!
私みたいに認定試験で絶望しないように、入学前に4力の復習をしておこう。
B3を通した感想は↓の記事です。